Mandrilling!

マンドリラーによるマンドリルブログ。内容が2年以上前の物となっております。なるべく早めにリアルタイムに近づきたいと思っています。

2021-06-27【その①】「イーッ」は笑顔?!否(いな)~!!

(↓)この日のお部屋分け。

今回は、左のお部屋の6頭の写真を年齢の若い順に貼っていきます。(今思えばこの部屋に6頭もいたんだなぁ・・・としみじみ。)

(↓)まずは(当時の「のんほいパーク」のマンドリルの)最年少、ツヨシくん。

(↓)続いて「ツネ」こと、京都市動物園出身のヨシツネ。

(↓)現在は「安佐動物公園」で暮らしているしんごちゃん。

(↓)ツヨシくんのお兄ちゃんで、(次に写真を貼る)ケイの弟であった、今は亡きアラタくん。

(↓)現在は「沖縄こどもの国」で暮らしているケイ。

(↓)そして、オスたちの中では最年長の大五郎。最年長と言っても、2009年生まれ。この写真を撮った頃はもうすぐ「12歳」という頃で、現在は13歳。まだまだ若い成獣オスです。

(↓)ツネにちょっかいをかけられ、「イーッ!」の表情の大五郎。

(↓)手を出すツネ。強気w でも反撃を受けない様に、度々お尻を向ける行動も挟みます。最後に貼る動画の6:20あたりから、お尻を向けている様子も出てくるので観てみて下さい。(お尻を向けるのは、相手に対して下手(したて)に出る行動で、「あなたの方が強いと認めていますよ、だから攻撃して来ないで下さいね」と云った感じの時によく見せる行動なのですが、人間同士のコミュニケーションなら「なめてんのか!」と逆に怒られてしまいそうなくらい、攻撃しつつお尻を向けるを繰り返したりもします。)

そして、この「イーッ」の表情は、研究者などによると「友好的な挨拶」や「笑顔」、最近読んだ学生さんの研究では「仲直り」とか「慰め」の行動とも書かれていましたが、マンドリルをガチ観して今年で7年になる(少なくとも2000時間は生で観てる。さらに撮って来た写真や動画も観ている)私に言わせると、今までにも何度も書いていますが、これは「イラつき」や「居心地の悪さ」「相手に対する牽制」など、ネガティブな表情です(キッパリ)。

もしかすると、大五郎の性格を全く知らない人が「友好的な笑顔である」という情報を聞かされた上でこの状況を観たら、「攻撃してくる相手に対し、怒らないで仲良くしよう」と笑顔を作っている」とも考えられるのかも知れませんが、(当然ながら、「私は大五郎の気持ちを理解している」などとは決して言えませんが、少なくとも「そういう性格ではない」ことは分かります。大五郎のこともかれこれ6年以上、同居メンバーが変わったり、幼かった子たちが成長したりで関係性に変化があったり、隣の部屋に移動してのメスのオヨメちゃんと同居したりなど、様々な状況下で観ていますので。

・・・っていうか、「友好的な笑顔」「挨拶」などの情報を知らない=何のバイアスもかかっていない状態の人には、フツーに「怒ってる」に見えるでしょ?(この様な状況を見かけた来園者の皆さんは「怒ってる~!」言ってます。)「もう、頭の良い人たち~、複雑に考えずに素直に観ようよ!」って思ってます実はw

(↓)動画を貼っておきます。この動画の1:57あたりから、大五郎がしんごちゃんを歩いて追いかけ「イーッ」としている様子が出てきます。で、しんごちゃんは高所へ逃げます(この様な行動はめずらしいことではありません)。これ、もし”友好的”な気持ちで「イーッ」してるんだとしたら、それで逃げられるのって寂しすぎじゃないですか? そもそもしんごちゃんと大五郎も全く仲良しではなかったですし、素直に「大五郎に牽制をかけられ(もしくは軽く威嚇され)、しんごちゃんが逃げている」と観るのが妥当だと思います(私にはそうにしか見えません)。

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